Illustratorでシームレスパターンの作り方

皆さまごきげんよう。

本日はIllustratorでシームレスパターンを作ってみようと思います。

毎度自分が忘れがちな点を、備忘録としてまとめてみました。どうぞお付き合いください。

目次

  1. illustratorの初期設定
  2. レイヤー構造
  3. オブジェクトを配置しパターンを編集する
  4. オブジェクトの書き出し
  5. Illustratorでありがち、謎の小数点を消す
  6. Illustratorで書き出したパターンに白い線が出てしまう時の対処法

1.illustratorの初期設定

新規ドキュメントの作成画面で

  • web用 単位:ピクセル、カラーモード:RGB
  • 印刷用 単位:ミリメートル、カラーモード:CMYK

どちらも、新規オブジェクトをピクセルグリッドに整合にチェックを入れます。

今回は幅425px*高さ425pxで作成します。

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2.レイヤー構造

三層構造になっています。

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一番下のレイヤーは背景用としてアートボードより少し大きめの四角形を配置します。(塗りの色は、後からバランスを見て変えてください)

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その上に新規レイヤーを作り、アートボードと同じ大きさの塗りと線をなし(/)にした透明な四角形を配置します。

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更にその上に新規レイヤーを作り、パターンにするオブジェクトを作って配置していきます。

3.オブジェクトを配置しパターンを編集する

一番上のレイヤーにパターンにするオブジェクトを配置します。

一番下の背景レイヤーはロックしておきます。

配置したオブジェクトと、その下のレイヤーの透明な四角形をすべて選択し、スウォッチパネルにドラッグアンドドロップします。

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スウォッチパネルに入ったパターンをダブルクリックしてパターンの編集画面に入り、パターンオプションの、

  • オブジェクトにタイルサイズを合わせる
  • オブジェクトと一緒にタイルを移動

チェックを外してから、オブジェクトの位置やサイズを変えたり、新しいオブジェクトを追加したり等してパターンの編集が終わったら 〇 完了ボタンを押します。

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オブジェクトを配置したレイヤーを非表示にします。(今回はオブジェクトをアートボードの外に移動しました)

透明レイヤーの四角形を選択し、塗りに先ほど作ったパターンを適用。シームレスパターンの完成です。

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photoshopでシームレスパターンの作り方

Kritaでスピログラフを描いてみよう

4.オブジェクトの書き出し

出来上がったシームレスパターンを用途に合わせて書き出します。

web用

ファイル>web用に保存 アートに最適にする>保存

  • カラーモード:RGB
  • 画像形式:JPEG、PNG等
  • 画質:中~高
  • 解像度:標準72dpi

印刷用

ファイル>書き出し>ファイル名を付けて、ファイルの種類(JPEGなど)を選択、各アートボードごとにチェックを入れる>保存

  • カラーモード:CMYK
  • 画像形式:JPEG
  • 画質:10(最高 低圧縮率)
  • 解像度:標準150dpi以上

次に、Illustratorでありがちな注意点を調べてみました。何故かうまくいかない時は試してみてください。

Illustratorでありがち、謎の小数点を消す

Illustratorでの作業中、オブジェクトの位置に小数点が出ていて整数に直すも消えず、これにより位置がぴったり合わないため、パターンが微妙にずれてしまう、といったことがあります。

そのような時は以下の項目をチェックしてみてください。

この厄介な小数点… ↓

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  • ファイル>ドキュメント設定で単位をピクセルにする
  • アートボードツールをダブルクリック、XとYが0pxになっているか確認する
  • 環境設定(Ctrl (コマンド) + K)画面の、キー入力の値が整数で単位がpxになっているか確認する
  • 表示>ピクセルプレビューをクリックしチェックを入れる。すると同時にピクセルにスナップにもチェックが入る。これによりズレない正確な配置が出来る。ただし単位がピクセルであることが条件
  • 図形ツールで作ったオブジェクト等は、線パネルの線の位置を、線を内側に揃えるにする。
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Illustratorで書き出したパターンに白い線が出てしまう時の対処法

書き出したパターンをよく見ると、白い境界線が出てしまっていることがあります。

そのような時は以下の項目をチェックしてみてください。

がっかりな白い線… ↓

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  • 新規作成時に、新規オブジェクトをピクセルグリッドに整合にチェックを入れる
  • 環境設定>一般で、アートワークのアンチエイリアスのチェックを外す
  • パターンに使用したオブジェクトが線の場合、オブジェクト>パス>パスのアウトライン、で「塗り」のオブジェクトに変換しておく
  • 書き出す時にアートに最適を選択する
  • パターンを適用した後、オブジェクト>分割・拡張、パターンをオブジェクト化する
  • 書き出し時の解像度を72dpi(144、216、288…など)の倍数に設定し直してみる
  • 整列パネル右上の ▼Ξ をクリック、プレビューの境界線のチェックを外す

私の場合も、これらをひとつひとつ試してみたら無事白い線が消えてくれました!

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以上、ザックリとした備忘録ではありますが、少しでもIllustratorユーザーの皆さまのお力になれたら幸いです。

ではまた次回まで、ごきげんよう(^^)ゞ

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